コラム

2023年9月15日

クリニック開業まず何から始める?│ビジョンの作り方・コツ・注意点やビジョンからコンセプトの作成まで

目次

クリニックを開業を考えたときに、まずは何から手をつけたらいいのか?当社によくいただく質問のひとつです。「物件探し」「事業計画の作成」「資金調達」などの前に、当社ではまずは「クリニックのビジョンを作成すること」をおすすめしています。ビジョンは事業計画のスタート地点であり、その後の開業計画を進めるためのものさし(判断基準)、そして開業後のゴールとなるからです。

そして、そのビジョンから開業したいクリニックのコンセプトを作成していきます。慣れない作業でお一人ではなかなか難しいことではありますが、当社では多くのクリニックの開業支援をしてきた専門家が、ビジョンの作成からお手伝いいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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クリニック開業は何から始めるべきか

クリニック開業/閉院のための総合情報プラットフォーム 医院開業バンク 編集部です。

クリニック開業において、物件にまつわる相談の次に当社に多く寄せられるのが「そもそも何から始めたらいいの?」です。物件探し、資金の準備、診療内容の決定、事業計画の作成などなど、開業にまつわる作業は多岐にわたります。

そこで今回は、クリニック開業においてまずは何からスタートすべきなのか?について、手順やポイント、注意点まで詳しく説明します。

【参考記事】:クリニック開業準備にかかる期間やスケジュールについて解説
【参考記事】:クリニックの事業計画の作り方│目的、必要なタイミング、メリット、項目、作成手順、フォーマットまで

医院開業のながれ

一般的に言われているクリニック開業の流れは以下のとおりです。

医院開業のながれ1

医院開業のながれ2

手順としてはまずは「事業計画の作成」ということになります。ただ、いきなり「事業計画の作成」と言われても、初めての方が大半で一体何から手をつけたら良いのか、頭を悩まされるケースも多いかと思います。

当社にご相談をいただく先生方も、この段階で止まってしまっている方が多いように感じます。

頭の中にはさまざまな想いややりたいこと、具体的な診療・機器・物件のイメージなどが渦巻いていても、それを実際に「整理整頓」して「言語化」することは、慣れている方でないと難しい作業かと思います。

資料イメージ

まずは何から始めるのか?

では、そんな整理整頓、言語化の第一歩として、いったい何から手をつければよいのでしょうか?

当社では、ずばり「クリニックのビジョンの作成から」とお話ししています。

クリニックのビジョンとはなにか

”展望・理想像・未来像”という意味を持つビジョンという言葉ですが、 ビジネスにおいても、そのまま「企業の展望・理想像・未来像」という意味や、あるいは「経営方針」「事業展望」といった意味でも使われます。

クリニックにおけるビジョンは、以下のようなものです。

・クリニックの目指すべき姿・理想
・”Why”=このクリニックは何のために存在するのか?何をすることが目的か?何をしたいのか?を言語化したもの
・事業計画のスタート地点であり、その後の開業計画を進めるためのものさし(判断基準)、そして開業後のゴール

クリニックのビジョンの考え方

事業計画作成のスタートであり目指すべき姿・理想でもあるビジョンですが、抽象度も高く、ゼロから生み出すことはなかなか難しい作業です。そこで当社では、以下のような考え方で言語化していくことをおすすめしています。

・開業の想いに立ち返る(なぜ開業しようと思ったか)
・医師としての原点に立ち返る(なぜ医師になろうと思ったか)
・自分自身のモチベーションの源泉や価値観を振り返る(嬉しかったこと、楽しかったこと、頑張ったなどを振り返ると考えやすい)
・「誰に」「何を提供したいのか?」で考える

このようなことを入り口に、このクリニックは何のために存在するのか?という”Why”を満たす、クリニックの目指すべき姿が形作られていきます。

クリニックのビジョンから作成するメリット

ここであらためて、クリニック開業においてはなぜビジョンから考えると良いのかをまとめたいと思います。

・開業を進める際の優先順位が明確になる
・開業後、経営の意思決定の規準となる
・課題が明確になる(ビジョンと現状との差)
・ゴールが明確になる
・クリニック・スタッフの価値観を統一しやすい
・競合との差別化につながる
・条件によらない採用ができる(理念共感型の採用)

クリニックのビジョンを考える際の注意点

また、ビジョンを考える際の注意点は以下のとおりです。

・売上・利益を得ていくこととの整合性がとれているか
・一貫性があるか、筋が通っているか
・お客さまである患者のためになっているか(独りよがりになっていないか)

理想や理念のようなものを考えていくと、どうしても売上や利益といった「現実」と乖離してしまうことがあります。

もちろん、理想や「なぜ」という大前提は絶対外せないところですが、一方で現実的には売上と利益が伴わなければクリニックを経営し続け、理想の医療を患者に提供し続けることはできません。逆もまた然りで、売上や利益のみを重視し、理想や「なぜ」が伴わなくても、やはり長続きはしないでしょう。

患者のためになっているからこそ、継続して来院してくださり、そして継続した売上・利益につながるということを忘れないようにしなければなりません。

<事業計画書の作り方

ビジョンからコンセプトへ

さあ、そんな注意点も踏まえながらビジョンが完成しました。ではその次に何をすればよいのでしょうか?

比較的抽象度の高いビジョンから一気に事業計画に落とし込んでいくのはなかなか難しいことから、当社では「コンセプトづくり」という手順を経ることをおすすめしています。

コンセプトとは、ビジョンをさらに具体的にした、ビジョンを実現するための構想です。

・コンセプト=ビジョンを実現するための具体的な構想
・“How”=どのような診療方針でどのような医療を提供するのか?患者や地域にどのように貢献するのか?
・端的に言えば「どのような特徴を持ったクリニックにするか」

ビジョン⇒コンセプトというステップを経ることで、事業計画の作成はぐっとスムーズになりますし、開業に向けてのゴールや基準が明確になってきます。また、クリニック自体の具体的なイメージも湧いてくるはずです。

例:ビジョンからコンセプトへ 皮膚科

STEP1.ビジョンを考える
クリニックで実現したい姿(Why・なぜ開業するのか)
・適切な保険診療と、より効果的な自由診療で選択肢を提案し、患者様のなりたい姿を叶える
・肌の悩みやコンプレックスで暗い気持ちになっている患者様に治療を提供し、明るい人生のお手伝いがしたい

どんな患者に(Whom)
・学生(思春期ニキビ等)
・忙しいOLさん、お母さん世代

どんな医療を(What)
・学生向けにニキビ外来(保険診療)
・レーザー系のスキンケア治療(自由診療)

STEP2.ビジョンからコンセプトへ
キャッチフレーズ:「なりたい姿に」肌の悩みやコンプレックスを解消し、なりたい姿になれるクリニック

⇒クリニック名:「なりたいわたし皮ふ科クリニック」

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まとめ

クリニックの開業にあたってはまずはビジョン、そしてコンセプトの作成から始めることの重要性がおわかりいただけたかと思います。

当社では当社オリジナルの「クリニックのビジョン・コンセプト作成シート」をご用意しています。これを使うことで、ビジョンからコンセプト作成への流れをスムーズに進めることができ、課題やスケジュールの把握も可能です。

弊社開業支援担当がサポートしながら作成ができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

「クリニックのビジョン・コンセプト作成シート」イメージ↓

クリニックのビジョン・コンセプト作成シートイメージ

開院何から始める

医院開業バンク編集部

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医師の転職・採用支援に20年以上携わる医院開業バンク編集部が、開業に役立つ情報をお届けします。